PRP療法(膝、肩、肘の再生医療)
PRP療法とは?

PRP療法とは、患者さんご自身の血液から抽出したPRPを患部に注射して行う治療です。
PRP(多血小板血漿)とは、血液中の血小板を濃縮したもので、再生医療で注目を集める治療です。
PRPとは「Platelet Rich Plasma」を略したもので、血小板が豊富な血漿を指します。
血小板には成長因子(PDGF、TGF-βなど)が豊富に含まれており、組織の修復や炎症の抑制を促す作用があるとされています。
PRP(多血小板血漿)とは、血液中の血小板を濃縮したもので、再生医療で注目を集める治療です。
PRPとは「Platelet Rich Plasma」を略したもので、血小板が豊富な血漿を指します。
血小板には成長因子(PDGF、TGF-βなど)が豊富に含まれており、組織の修復や炎症の抑制を促す作用があるとされています。
PRPの特徴
PRPは、患者さん自身の血液を採取し、遠心分離装置を使用して血小板を抽出・濃縮します。この過程で、血小板に含まれる成長因子やサイトカインが活性化され、組織の修復を促進することが期待されています。これにより、PRP治療は炎症の抑制や再生の促進に役立つとされています
また、患者自身の血液から抽出したPRPを用いるため、アレルギー反応のリスクが低く、安全性が高いとされています。
また、患者自身の血液から抽出したPRPを用いるため、アレルギー反応のリスクが低く、安全性が高いとされています。
ACP PRPとは
当院ではArthrex社 ACP PRPを導入しています。
当院では、採血後すぐにPRPを抽出し、同日中に治療を行うことが可能です。
そのため、患者さまをお待たせすることなく、速やかに治療へと移行できます。
ACPとはPRPの一種であり、炎症抑制作用を邪魔する赤血球と一部の白血球(好中球)を約99%分離し、炎症抑制と軟骨保護作用を高めたものです。赤血球や好中球がほとんど含まれないため「pure-PRP」とも言われます。血液中の良い生理活性タンパク質を選択的に濃縮し、患部に注入することで、関節内の細胞が炎症を引き起こす仕組みを抑制し、炎症を改善、痛みの緩和、軟骨破壊抑止を行うことが確認されています。 従来のPRP療法との違いは、炎症促進因子を含む細胞成分を排除し、成長因子や抗炎症性サイトカインを選択的に濃縮する技術にあります。
ACP PRP療法は欧州では既に治療法として承認されています。また、欧米では既に複数の機関で客観性の高い臨床試験が行われ、その結果が国際的に権威のある学術雑誌に報告され、安全性や有効性が確認されています。
当院では、採血後すぐにPRPを抽出し、同日中に治療を行うことが可能です。
そのため、患者さまをお待たせすることなく、速やかに治療へと移行できます。
ACPとはPRPの一種であり、炎症抑制作用を邪魔する赤血球と一部の白血球(好中球)を約99%分離し、炎症抑制と軟骨保護作用を高めたものです。赤血球や好中球がほとんど含まれないため「pure-PRP」とも言われます。血液中の良い生理活性タンパク質を選択的に濃縮し、患部に注入することで、関節内の細胞が炎症を引き起こす仕組みを抑制し、炎症を改善、痛みの緩和、軟骨破壊抑止を行うことが確認されています。 従来のPRP療法との違いは、炎症促進因子を含む細胞成分を排除し、成長因子や抗炎症性サイトカインを選択的に濃縮する技術にあります。
ACP PRP療法は欧州では既に治療法として承認されています。また、欧米では既に複数の機関で客観性の高い臨床試験が行われ、その結果が国際的に権威のある学術雑誌に報告され、安全性や有効性が確認されています。
PRP治療に対する思い
PRP(多血小板血漿)療法は、患者さんご自身の血液を使用することで安全性が非常に高い治療法です。現在、この治療は保険適用外ではありますが、年々その効果が科学的に証明され、臨床の現場でも確かな実績が積み重ねられています。当院では常に「より良い治療を提供すること」にこだわり、効果と安全性の両立を追求してきました。その理念のもと、近年注目されているPRP療法も導入しました。
さらに、当院ではすべての注射においてエコーガイド下での正確な注入技術を用いており、これにより治療精度は従来法に比べて30%向上し、臨床効果の再現性も高まることが確認されています。精度の高い注射技術とPRP療法の組み合わせは、患者さんにとってより効果的な治療となると考えています。
さらに、当院ではすべての注射においてエコーガイド下での正確な注入技術を用いており、これにより治療精度は従来法に比べて30%向上し、臨床効果の再現性も高まることが確認されています。精度の高い注射技術とPRP療法の組み合わせは、患者さんにとってより効果的な治療となると考えています。
PRP療法が期待できる疾患
変形性関節症は加齢や使い過ぎなどにより軟骨が摩耗・変性し、痛みや可動域の制限を起こす疾患です。変形性膝関節症を中心に、変形性股関節症などでも患者数が増加傾向にあります。
膝や股関節など、軟骨のすり減りが生じる関節症に対して、PRPを注射することで炎症の軽減や軟骨修復の促進が期待されています。痛みや可動域の改善を目的として行われるケースが増えています。
代表例:テニス肘(外側上顆炎)、ゴルフ肘(内側上顆炎)、アキレス腱炎、腱板損傷(肩)、ジャンパー膝(膝蓋腱炎)、腸脛靱帯炎、大腿四頭筋腱炎、前十字靱帯損傷、足首の靱帯損傷
肩の腱板損傷やアキレス腱炎、膝の靭帯損傷など、炎症や組織の微細断裂が起こった部位への治療で、組織修復を促す可能性があるとされています。また、スポーツによる反復動作や過剰負荷で、腱や筋肉、靱帯などが損傷・炎症を起こすことがあります。アスリートの競技復帰を早める目的でPRP療法が用いられることがあります。
変形性膝関節症に対するPRP治療のエビデンス
• 痛みの軽減効果
変形性膝関節症に対する臨床研究では、PRP注射を受けた患者群の痛みと機能スコアが、対照群(ヒアルロン酸注射など)に比べて6か月後時点で約20〜30%改善したという報告があります。
• 機能改善効果
同様に、関節機能スコア(WOMACスコアなど)もヒアルロン酸注射と比較して統計的に有意な改善が認められたとの報告があります。
ただし、すべての患者さんが同様の効果を得られるわけではなく、症状の程度や年齢、日常生活での負担状況などによって効果の現れ方は異なります。また、現状ではエビデンスの蓄積途上であり、学会でも研究が盛んに進んでいる段階です。
変形性膝関節症に対する臨床研究では、PRP注射を受けた患者群の痛みと機能スコアが、対照群(ヒアルロン酸注射など)に比べて6か月後時点で約20〜30%改善したという報告があります。
• 機能改善効果
同様に、関節機能スコア(WOMACスコアなど)もヒアルロン酸注射と比較して統計的に有意な改善が認められたとの報告があります。
ただし、すべての患者さんが同様の効果を得られるわけではなく、症状の程度や年齢、日常生活での負担状況などによって効果の現れ方は異なります。また、現状ではエビデンスの蓄積途上であり、学会でも研究が盛んに進んでいる段階です。
従来の治療との比較
変形性膝関節症では、従来から薬物療法(痛み止め・消炎鎮痛薬)やヒアルロン酸注射、リハビリテーション、生活指導などが行われてきました。PRP治療はこれらに加えて、軟骨の再生や修復を促す新たなコンセプトとして補助的に利用されることが多いです。
• 薬物療法
痛みや炎症を抑える効果がある一方で、長期的な軟骨修復は難しいとされています。
• ヒアルロン酸注射
関節内の潤滑や炎症の軽減に有用とされており、長年実施されている治療法です。
• リハビリテーション
筋力強化やストレッチによって関節への負担を軽減し、症状を緩和させます。PRP治療の効果を高める意味でも重要です。
PRP治療は、従来治療で十分に症状が改善しない方や、手術を回避・先延ばししたい方にとって、新たな選択肢の一つと言えます。
• 薬物療法
痛みや炎症を抑える効果がある一方で、長期的な軟骨修復は難しいとされています。
• ヒアルロン酸注射
関節内の潤滑や炎症の軽減に有用とされており、長年実施されている治療法です。
• リハビリテーション
筋力強化やストレッチによって関節への負担を軽減し、症状を緩和させます。PRP治療の効果を高める意味でも重要です。
PRP治療は、従来治療で十分に症状が改善しない方や、手術を回避・先延ばししたい方にとって、新たな選択肢の一つと言えます。
PRP治療のメリット、デメリット
• 自己血液由来でアレルギーリスクが低い
他人の血液製剤ではなく、患者さん自身の血液を使用するため安全性が比較的高いとされています。
• 再生医療の可能性
軟骨・腱・靱帯などの組織修復を促し、将来的に完治や回復を期待できるケースがあります。
• 日帰りで行える簡便さ
採血から注射まで外来で行うことが可能で、手術のような大掛かりな処置を要しません。
• 保険適用外(自由診療)が多い
日本においては、変形性膝関節症など一部領域を除いて、PRP治療が保険診療の対象にならないケースが一般的です。そのため1回5万円〜10万円程度の費用がかかることがあります。
• 効果の個人差
全ての患者さんに同様の効果が得られるわけではありません。症状や疾患の進行度によりばらつきがあります。
• 治療プロトコールの標準化が未確立
血小板の濃縮方法や注射回数・頻度など、施設によってさまざまです。エビデンス集積が進むにつれて最適解が見いだされると期待されています。
当院でのPRP治療について
PRP治療の流れ
静脈より約15ml採血を行います。
採取した血液を遠心分離機にかけ、血小板が多く含まれる上澄み部分(PRP)を抽出します。
抽出したPRPを、エコーで確認しながら関節内や腱の付着部に正確に注射を行います。
治療後は、数日間は注射部位の違和感や痛みが出ることがありますが、通常は自然に軽快していきます。治癒過程の一環として一時的に症状が増悪することもありますが、過度な運動を避け、安静を保つことが大切です。
また、PRP療法は即効性のある治療ではなく、組織修復の過程を促進する治療です。効果の実感には数週間から数ヶ月かかる場合があります。経過に応じて再度の治療を検討することもあります。
PRPの費用
1回:35,000円(税込)
※左右両側に施行する場合は 70,000円(税込) となります。
※左右両側に施行する場合は 70,000円(税込) となります。
よくある質問
欧米の臨床試験では3回の治療で1年程度痛みの改善が持続されたことが報告されています。
患者さんご自身の血液を利用しているため、アレルギー反応のも少なく、負担の少ない安全な治療です。
個人差はありますが、注射後1週間〜2週間程度効果を実感される患者さんが多いです。また4〜6週間後に最大効果に達する傾向が観察されています。
治療後も日常的な活動が可能です。
基本的に年齢制限はありません。身体への負担は少ない治療なので、若年者〜高齢者まで年齢に関わりなく治療を受けることができます。ただし、重症の患者さんの場合は手術が適していることもあるので、ご相談ください。